p氏の異常な愛情 または……

映画とか趣味とか色々。

ユナイトを、やりましょう。

 お久しぶりです。

 2週間ほど前からあるゲームにかなり執心しておりまして、暫くの間ブログを放置してしまいました。

 プレイしておりましたのが、こちら。

 ポケモンユナイト。

 遊び半分で始めたものの、割合真面目にハマってしまいました。知らない間にサーナイトの着せ替えに課金してみたり、もちもののレベリングの為に課金してみたりと結構やる気を出してしまった訳で。

 ランクもなんだかんだでエキスパートまでは上げたのですが、そこを区切りに少し熱が落ち着いてきたので、一つこのゲームは楽しいぞと紹介記事でも書いてやろうという心算です。

▲エキスパート昇格時のツイート。この頃にはもうランクマッチに疲弊していました。

 プレイスタイルの話をゆる〜く。

 私の場合、ランクマッチは基本的に野良(自動でランダムに選ばれる味方とのプレイですね)でワタシラガをメインに、気が向いたらサーナイトやカイリキーを選んで使っていました。ワタシラガは勝率がおおよそ6割、サーナイトとカイリキーは5割程度です。悲しいかな、きっと私はサポートやヒーラーしかできない。少し前のアップデートで愛するワタシラガがナーフ(弱体化)されて辛酸を舐めたりもしましたが、そういったゲーム内情報のあれこれはまた別の話。 

 先にゲームについての簡単な説明を。このゲームは所謂MOBA(マルチオンラインバトルアリーナ)と呼ばれるジャンルに属しています。

▲MOBAに対するわかりやすい解説記事。

有名どころであれば「LoL」こと『League of Legends』や先の記事で出ていた『Vainglory』辺りの名前が挙がる事でしょう。それぞれが役割をある程度定められたキャラクターを選び、その試合の中で自分に与えられた役割を遂行しつつチームプレイで勝利を目指す、というゲームスタイルが特徴的です。オールラウンダーなキャラクターはそう多くなく、例えば攻撃に特化したキャラクターであればHPが少ない為一人で戦闘を挑めば返り討ちに遭ってしまったり、逆にHPが高いキャラクターであれば攻撃力の低さ故にいまいち決め手に欠けてしまったりと、自分が扱うキャラクターの特性を理解した上で味方との連携した立ち回りが求められます。上記の理由から、キャラクターやゲームに対してある程度の知識を身につける必要がある為、その点が少しマイナスに作用して、日本ではイマイチ流行していないという印象は受けます。

 しかしながら、その敷居の高さを軽々と飛び越えさせるのが『ポケモン』というアイコンなのでしょう。原作で慣れ親しんだキャラクターを使える、という「扱う側」としてのプレイヤー目線での嬉しさもさることながら、そのポケモンに対する先入観が役割の特徴と一致しており、少し調べるだけで初心者でも立ち回りが理解しやすい。ボタンひとつで大きな技を繰り出せ、ルールや要素が比較的簡単である事も敷居をぐっと下げているのでしょう。なお、ここまで偉そうに語ってきた私もお恥ずかしながらMOBA初心者です。けれども、そのわかりやすいゲームデザインが上手く作用した結果ここまで熱中したのだと思われます。

ポケモンユナイト公式の紹介ページ。既に20種の面々が名を連ねています。貴方のお気に入りもいるかもしれません。

 さてもさてもこのゲーム、プレイ中の絵面が楽しい。お互い選んだ5匹のポケモンが集団戦をする時、画面内はエフェクトだらけで賑やかな事この上ありません。ピカチュウであれば十八番の10まんボルトを落とし、リザードンならかえんほうしゃで相手のポケモンを燃やす。プクリンが歌いながら戦場を駆け回っている後ろからゲッコウガはみずしゅりけんを投げて相手をKOしたりと、本家のターン制ポケモンバトルとはまた異なった形で「今、リアルタイムでポケモン同士がバトルしている」という実感が確かにあります。

▲実際の集団戦。後から見るとごちゃごちゃで何が起こってるかわからないレベルですね。

 余談ながら、私がメインで使っているワタシラガは味方にシールドを付与したり、体力を回復したりする事が主な役割です。この子を使っている時に火力を出す役割の味方や、耐久力の高さを活かして前線を維持する役割の味方を倒されない様に支援しつつ、集団戦をきちんと勝ち抜けた時の気持ち良さが堪らない。安心して戦って貰ったり、今にも倒されそうな味方を延命したりと、ダメージを出す事とはまた違った形での自陣への貢献が病みつきになっています。オンラインではサポートが常時不足している様子なので、もしこれを読んだ貴方が少しでも興味を持たれたなら、是非是非お手に取って頂ければ。

▲ワタシラガの公式紹介PV。可愛い顔こそしているものの、弱体化前はゲームをかなり牛耳ってました。

 パーティープレイでの楽しさについてもお話ししておきましょう。このゲームは自陣営5人までを自身のフレンドから招待して、固定でチームを組んでプレイすることができます。私の場合はdiscordのサーバーで人を集めて、通話を繋いでプレイする事が多いのですが、見知った方々とワイワイ騒ぎながらプレイするのがこれまた楽しい。突然相手に奇襲をかけられて動揺したり、攻め気が高い時の押せ押せムードを共有したり。個人同士の連携要素が強いゲームだからこその一体感がある盛り上がり方は、オフラインゲームを多めにやっている人間としてはなかなか目新しい物でした。よく遊んでくださる方にはこの場を借りて感謝を。

 ポケモンユナイトについて、私が紹介するならざっと以上です。面白そうだなと思って頂ければこれは幸い、興味があればレッツユナイト!という形で締めさせて頂きます。

 

 

 

 さて、ここからは少し個人的な意見になるので、興味が無ければ読み飛ばして頂いて構いません。

 ここまで評価してきましたが、このゲームについてある種の閉塞感がある事について、私は少し寂しさを覚えています。500戦ほどプレイしましたが、目立って言える事としてゲームの展開が一様である事は認めざるを得ないでしょう。決まった時間に決まった場所に集合し、決まったキャラクターを確実に倒す事が勝利に対して最も有効である、というセオリーがサービス開始3週間で確立されており、現状これを覆す戦略はプレイヤー間で編み出されていません。従って、相手も自陣もそれを理解している前提で常に同じ戦略を採り、同じ展開を繰り返し続け、その最中に自陣がミスをして不利になった際、既に降参ムードが漂ってしまう事が傾向として存在します。また、そのセオリーに沿わない人間を「理解出来ていないプレイヤー」として糾弾する風潮が形成されつつある事も事実でしょう。(もっとも、ゲームに対してある程度の知識が求められるMOBAにおいて、そういったプレイヤーが糾弾される事自体は理解出来るのですが)

 繰り返しにはなるものの、ゲームの展開やプレイスタイルについて、多様性や工夫の要素がそれ程ないという致命的な要素をこのゲームは抱えているのではないのかな、と私は思うのです。ルールや要素を簡略化した事がある種裏目に出たとも言えるのではないかとも。もっとも、キャラクター人気で当面の間はコンテンツとして生き延びられるとは思いますし、サービス初期である以上、私の様な初心者にもわかりやすいゲームである事は非常に大事でしょう。けれども、ゆくゆくはゲームバランスそのものに対する見直しが為されない限り、いずれゲーム展開のマンネリ化に飽きられてしまうのではないか、と慮る次第であります。私としても現在非常に気に入っているゲームなので、末長く生き延びつつ、日本にMOBAを普及させる足掛かりとして頑張って頂きたい訳で。いつの日かの大規模アップデートを心待ちにしております。

 随分と語りましたが、妙にやり込んだせいで偶然問題点を見つけてしまっただけかな、と私は割合軽く考えております。このゲームは『ポケットモンスター』というコンテンツに少しでも慣れ親しんだ事のある人間であれば、軽く触ってみたり、好きなポケモンを使ってみるだけでも十二分に楽しめるかと。本編では味わえないスピード感や、ごちゃごちゃしたお祭りの様な騒乱を体感するのは一興です。兎にも角にもレッツユナイト。

 それでは皆様、良き日々を。